災害支援情報を投稿するときの文章のポイント

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売れるコトバクリエイター
石川なほです。

7月4日、5日、6日、7日で
私の住む岡山を含む西日本の広い地域で
大量の雨が降りました。

結果、数えきれない箇所で土砂崩れ
河川の堤防が決壊し、町が浸水…。
線路は寸断され、橋も流され…。

とにかく、
本当に大変な被害が出ました。

お亡くなりになった方もたくさんいて、
心が痛むばかりです。

災害から3週間経った今でも
復旧作業は終わりません。

被害にあわれた方が一日でも早く
心穏やかに暮らせるようになることを
祈るばかりです。

岡山は特に、天災が極めて少ない地域。

私も非常食の準備や、避難ルートの確認などは
していなくて、夜中にサイレンが鳴った時は
ドキドキしました。

被害が出てからFacebookには
様々な情報が流れてきました。

「自宅の前まで川の水が溢れてきた!」と
動画とともに投稿していたり、

「国道○号は土砂崩れで通れません!」

「ペット同伴の避難なら○○体育館へ!」

「〇〇で支援物資受け付けてます!
特に〇〇が足りません!」

という内容です。

こういう時って、SNSの拡散力ってスゴイですよね。

テレビでは同じ情報を繰り返し流すだけでしたが、
SNSでは現地の「今」の情報が流れてきました。

協力を呼びかけ、それに呼応する投稿を
目にするたび、胸が熱くなりました。

私の主人もいてもたってもいられず
動きました。

必要なものをホームセンターで買い込んで、
物資を受け付けている店舗に持って行きました。

どんなものを持って行ったかというと
・シャベル
・しっかりしたちりとり
・油性ペンのマッキー
・布のガムテープ
・ガスコンロ
・ガスボンベ
・ウェットティッシュ
です。

水が引いた後は浸水した地域にも行って、
泥水でグチャグチャになったお宅の
片付けを手伝いました。

現地の様子を聞くと、
「地獄絵図だった…」と…。

主人は、物資を受け付けている
拠点の情報を広めるために
Facebookに投稿もしました。

主人から
投稿文章をチェックしてほしいと頼まれたので
推敲したのですが、ちょっと気になることが
ありました。

非常事態なので、言葉選びには
特に気をつけなければなりません。

いろんな解釈ができる書き方は
混乱を生むだけです。

また、悪気はなく書いたとしても、
誰かを不快にさせる可能性も無きにしもあらず…

わりと慎重に投稿しなければ
ならないと思います。

主人が書いた文章は、
ハッキリ言って
自分目線の文章でした。

「支援物資届けてきましたー」的な。

もちろん、主人は
自分の行動を報告するつもりなんて
ないんですが、
文面だけでは単なる報告になっていたんです。

残念ながらそれじゃダメですよね!

「おいしいランチ食べてきましたー」
と同じ。
どーーーーでもいい。

読む人によっては
「支援したことをアピりたいの?」
と、ひねくれた解釈をするかもしれません。

この場合、どう書くべきかというと、

物資を届けたい!と思っている
他の大勢の人たちに
役立つ情報にして書くべきなんです。

つまり、相手目線。

〇〇町の「〇〇センター」が
支援物資を受け付ける拠点に
なっています。

〇〇センターへは
国道〇号線は通行止めなので
県道〇号を通って迂回してね。

特に不足してるのは
〇〇と、〇〇だそうです。

という感じに書けばいいんです。

これでこそ、SNSの底力が
発揮されるというもの。

投稿する前に、
ひとりよがりの情報発信に
なってないか、考えてみてください。

見知らぬ誰かのために動けるって
すばらしいことです。

この輪を広げるために
相手目線の文章で発信して
ほしいと思います。

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