「ターゲットとペルソナの関係を説明してください」
と言われたら、あなたは自信をもって即答できますか?
う~ん 同じじゃないの…?
わかってるような…わからないような…
なんとなく理解してるけど、説明はできない…
もし、こんなふうに思ったなら
起業家としては黄色信号かもしれません。
ターゲット設定、ペルソナ設定
マーケティングでは頻出用語ですよね。
ビジネスモデルを考えるときも、
まず「ターゲットはどんな人?」がありきです。
でも、当たり前のように使われ過ぎた用語なので
あらためて解説するとなると
言語化できない人が多いのが現状です。
現に、コンサルティングをしていると
多くの起業家さんが、
ターゲットとペルソナの違いや関係性を
言語化できません。
「うーん もごもごもご…」
という方がほとんど。
でも、ターゲットとペルソナの違いを
理解しているかいないかはとても重要!
ぜひ最後まで読んで、参考にしてくださいね!
ターゲット設定で重要なこととは
ターゲットは、みなさん熟考しますよね。
東京都内、40代、女性、フルタイムで働いていて
家族は会社員の夫と子ども2人。
疲れがたまっていて、癒しを求めている女性。
とまあ、こんな具合です。
これでターゲット設定できた!と思っている方もいますが
ほんとはまだまだ不十分。
好きなブランド、年収、よく買う雑誌
休日の過ごし方、どこで買い物するか
何にお金を使うのか、学歴、職歴
テレビを見るのか、YouTubeを見るのか
SNSを使うのか、パソコンのリテラシーは?
といった要素まで考えてターゲット設定できていますか?
でもまだまだ足りません。
大事なのはここから!
そのターゲットが抱えている悩み、問題、願望は?
さらにさらに、
悩み、問題、願望をどんな言葉を使って表現しているか?
ここまで考えてやっとターゲット設定ができたと言えるのです。
なぜ悩み、問題、願望まで深掘りしないといけないのか?
その答えはカンタンです!
ターゲットのお悩み解決、願望の達成がビジネスになるから!
つまり、相手の欲しいモノを知らないと商品も作れないからです。
さらに、ターゲットが日常的にどんな表現を使って、
その悩み、問題、願望について語っているかを知ることは、
つまり、「キーワード」を探していることになります。
キーワードはそのまま、広告、情報発信に使うことで、
ターゲットの興味関心を惹くことができます。
だから、ターゲットの悩み、問題、願望を知り、
どんな表現で語っているかを知ることが
ターゲット設定でものすごく大事になるのです!
ターゲットの中で「理想のお客様選手権」をしよう!
さて、ではペルソナとターゲットの関係性についてご説明しましょう。
ペルソナは、ターゲットに含まれます。
ターゲットは、人と人が集まっている「群」です。
Aさん、Bさん、Cさん…みなさんターゲットです。
では、Aさん、Bさん、Cさんの中で最も理想的なお客様は?
来てくださるお客様全員が〇〇さんみたいな人だったらいいな~という人は?
という問いに対して導き出される答えがペルソナです。
つまり、ペルソナはターゲットの中に含まれており
ターゲットの中でも特に最高に理想的なたったひとりのお客様なのです。
ペルソナに名前をつけるとすべてがクリアに見えてくる
ペルソナは、実在の人物または、架空の人物のどちらかになるはずです。
わかりにくい場合は、実在の人物をペルソナにすると具体的になります。
さらに、ペルソナに名前を付けるのがとてもオススメ。
なぜなら、固有名詞である名前をつけると
ペルソナの存在がグッとリアルになり、商品設計、集客導線、情報発信がやりやすくなるからです。
「ターゲット」「ペルソナ」という言葉は概念に過ぎません。
ぼんやり、ふんわりした概念のままだと曖昧で
コンセプトも尖らないのです。
だから、ペルソナに名前をつけて
「太郎さんが即買いしたくなるようなサービスって何だろう」
「陽子さんなら、Facebookを見るかな?いやいやTwitterだな。」
という具合に、商品作り、値段設定、発信の媒体などすべてを
ターゲットの立場に立って考えることができるようになるからです。
ビジネスをしていると、往々にして
プロダクトアウト(販売者目線)になりがちです。
プロダクトアウトは、Theひとりよがり。
なので、残念ながら世間からはウケません。
プロダクトアウト思考に陥るのを阻止して、
ターゲット目線に戻してくれるのがペルソナの存在。
ターゲットの中で「理想のお客様選手権」を勝手に開催して
第1位に輝いたたったひとりの個人。
こう考えるとわかりやすいのではないでしょうか?
まとめ
ターゲット設定の重要性はご存知のとおりですが、
「ペルソナのお名前は?」と聞かれて即答できるかどうかは
その人のマーケティングリテラシーを如実に表れると考えています。
私の場合は「まさみさん」です。
細かい設定も、もちろんあります。
なので、今この記事を書いているときも
「まさみさんが読んで、おもしろいと思ってくれるかな~
勉強になったよ♪って言ってくれるかな~」
と想定しながら書いています。
つまり、まさみさんだけにむけて書いています。
だから、書けるのです。
ターゲット設定→ペルソナを決める→名前をつける
おままごとみたい!バカバカしい!
と思うかもしれませんが
ペルソナ設定の効果は歴然です。
もしあなたが、ビジネスのコンセプトがブレる
お客様もいろいろ…
商品もいろいろ…
なんか、迷いが出てきて決められない…
という状態ならば、ターゲットとペルソナを
まずは明確にしてみることをオススメします。
だまされたと思って、
ぜひ考えてみてくださいね!