一流アーティストに学ぶ これが THE ブランディング

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ブランディングというと、有名な企業や、全国展開するようなお店の話!だから個人事業主には関係ない!と思っている方もいらっしゃるかもしれませんね。しかし、高級イメージを作ることがブランディングではありません。

たとえ一人で起業して、私のように自宅の書斎で地味に仕事をする者でも、ブランディングは必要です。
個人事業主のブランドを、私は「わたしブランド」と呼んでいます。

この「わたしブランド」、例えて言うならば、ボールのような球体のようなもの。

そして、縦に切っても、横に切っても、斜めに切っても、その切り口には同じ印象(イメージ)が見えること。これがブランディングだと考えています。

私が提唱するのは、言葉や文章の切り口からのブランディングです。
どんな言葉で何を伝えるかで、自分自身のブランドを創るサポートをしております。

HPも、パンフレットも、名刺も、プロフィール写真も、商品のパッケージも、サービス内容も、そして、信念や語る言葉も、その人らしさがあり、感じられるイメージに一貫性があることが理想なのです。

その最たる人のお話を聞く機会がありました。

それは、アコーディオン奏者のcobaさん。

今や、「アコーディオンと言えば=cobaさん」という概念が定着している超有名人。
講演会でお話を聞いて、これほどまで認知されるに至った理由がわかりました。

そこには、単に演奏が上手いからというだけではない、ひとりの人がブランドになる真髄がありました。

 

〇〇という社会通念を変える!強い意志が全てのはじまり

cobaさんは、子どもの頃から音楽の才能が開花し、ピアノを自由自在に弾き、編曲までやってしまう神童だったそうです。
誕生日にお父様からアコーディオンをプレゼントされたのをきっかけに、その魅力の虜になりました。

しかし、当時の日本社会のアコーディンに対するイメージは“のど自慢の伴奏楽器”。
なので、アコーディオンをやっていると言うと、「なんで、アコーディオンを…?」といぶかしげな顔で聞かれることの連続。子ども心に「こんなすてきな音色なのに、どうしてみんなアコーディオンの素晴らしさがわからないんだ!」と腹立たしく思っていたそうです。

この感情が全ての起点となり「日本人のアコーディオンに対するイメージを変える!!」というのが、cobaさんの使命となったわけです。

その後のcobaさんのお話を聞いても、全てが使命を果たすためにやっている活動で、信念と行動が繋がっていました。

さて、あなたの使命はなんですか?

業界の商習慣を変えたい?
〇〇で苦しむ人に解決法を伝えたい?
もっと楽ちんな〇〇を作って暮らしを便利にしたい?

私の使命は、商売繁盛に欠かせないセールスコピーライティングの考え方を、地方の経営者や個人事業主に伝えることです。商売するならセールスコピーを知ってて当たり前という社会にしたいんです。ですので、日々やっている仕事は、セールスコピーライティングの普及活動だと思ってやっています。

起業すると、集客方法とか、売上を上げる戦略とか、とかくそちらの方に意識が向きがちです。
けれども、根底に使命感がないと、遅かれ早かれ違和感を感じるのではないかと私は考えています。

人は、大きな夢やビジョンや使命をもって、それに向かって頑張っている人のことを好きになる生き物です。

好きになってもらうと、共感も同時に起こっています。共感されると、協力してもらえます。だからビジネスの展開も加速します。

cobaさんも、人のご縁でアコーディオン奏者としての人生を歩んできたとおっしゃっていました。それは、cobaさんが強い使命感をもち、夢を語ってきたからに他なりません。

もちろん私も、cobaさんの生き方に共感し、学びを得ました。だからこうして、記事として書き残そうと思うに至ったわけです。

 

 

ビジュアルのインパクトは侮れない

cobaさんというと、短い金髪にボーダーのTシャツを連想しますよね。何年も同じビジュアルを貫くと、定着するんですね。
パッと見だけで誰だかわかる。これもブランディングの賜物です。

とは言え、cobaさんがボーダーを着続けているのは、実は別の理由があるからなんです。
イタリアで生まれたアコーディオンは、船乗りが買い求め、航海とともに世界中に広まったという歴史があります。
したがって、船乗りたちに敬意を表すために、ボーダーを着ているとのことでした。

衣装にも信念を貫く。ブランディングしようと思って着始めたわけではないかもしれませんが、結果として、金髪にボーダーはとても強烈なアイコンとしてcobaさんのブランド構築の大きな要素になっています。

仕事の内容によっては、個人事業主でも服装をうまく利用することが可能ですね。例えば、女性起業家だったら、人前に出る時は必ず赤いアイテムを身につけるとか、ジャケットをマストアイテムにするとか。

そう言えば、ミャンマーの政治家、アウンサン・スー・チーさんも、いつも必ず花の髪飾りを着けています。

自分の信念の象徴、絶対覚えてもらえる色など、事業内容と自分らしさをイメージさせる装いを考えてみましょう。

そして、ファッションのプロの力を借りることも有効です。誰に、どのように見られたいかを軸にしたプロの見地は、たいへん参考になります。

特に女性はビジュアルイメージで記憶することが多いので、あなた自身が女性起業家であったり、ターゲットが女性の場合は特に視覚に訴えるイメージは大切にしなければならないということです。

 

 

cobaさんの場合、ビジネス的なブランディング戦略を練って作り上げた「わたしブランド」ではありません。音楽が好きだから。アコーディオンが好きだから。それを続けた結果として、今のcobaさんワールドが出来上がったのでしょう。
だからこそ、清々しいまでの一貫性を感じられたのだと思います。

技術と音楽性の高さはもとより、固い信念、行動、ビジュアル、考え方、語る言葉、どの方向から見ても、cobaさんでした。

私らしく生きたいと思っている女性起業家こそ、信念や使命をもち、ビジュアルも、語る言葉も意識しながら「わたしブランド」を作るべきだと、あらためて感じた講演会でした。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

PAGE TOP