ピッタリな言葉が見つからない!ありきたり文章を卒業するお手軽な方法

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「へ~!そんな表現がよくスラスラ出せますね」
クライアントさんや受講生さんの目の前で文章を添削する時によく言われます。

もともと言葉や文章への感度・関心が人より少し高いというのはありますが、これも日々の訓練のおかげだと思います。
わかりやすい表現を見つけては、頭の中にメモメモ。しているからだと思います。

小説や詩などは、「ほほう!」とうなってしまう語彙力や表現力が必要かもしれません。
しかし、ホームページやブログ、プロフィールなどのビジネス文章って、実は語彙はさほど必要ありません。

ただ、あまりにもありきたりな言葉ばかり使っていると、誰でも同じ文面になり独自性が欠けてしまいます。

“よくありがちな文章” “誰の場合でも使える文章”

これでは、あなたのビジネスの魅力や特徴が伝わりません。

「ピッタリな表現が見つからないんですよ~。。。」
女性起業家さんがよく口にする言葉です。

ピッタリな表現を見つけたい。ありきたいな言葉じゃなくて、私らしい言葉で伝えたい。

こんなふうに思っている方は多いのではないでしょうか。

今回は、「ありきたり文章」を卒業するコツを紹介したいと思います。

 

類義語辞典を使っていますか?

ズバリ、答えから言いますと、ありきたりな表現を回避する方法は

類義語辞典を使う!

です。

類義語辞典、持っていますか??

辞典なんて、何十年も使ってないよ。という方も多いのではないでしょうか。
でもね、やっぱり、辞典はいいですよ~。
人類の英知の塊です。

類義語辞典はご存じのとおり、同じような意味で違う語彙を探すためのものです。
パラっと開くだけでもおもしろいですよ。

ちなみに私は、角川の『類義語新辞典』を使っています。

例えば、「すばらしい」という言葉も、他にこんな表現がありますよ。

見事、立派、あっぱれ、輝かしい、華華しい、至高、最高、傑作、圧巻、秀逸、得も言われぬ、etc

あ~言われてみれば(笑)ですよね。
知ってるけど出てこない言葉をひっぱり出してくれるツールが類義語辞典です。

辞典の優れている点は、情報の正確性です。
辞典で調べた知識は、安心して使うことができますよね。

みんな使ってる言葉でおもしろみがないな~と感じたら、他の言い方はないかを探してみましょう。

表現をちょっとだけ変えるだけで、文章全体がイキイキしてきますよ!

 

 

でも類義語辞典を買うほどまでは…

辞典を買う必要があるのは、私のように書くことを生業にしている者くらいで、ほとんどの方は「わざわざ買うのは…ちょっと…」だと思います。

しかも今は、ネットで何でも調べられますしね!
そう。ネットでも類義語を検索できます。

中でも、このサイトがオススメです。
『連想類語辞典』 

https://renso-ruigo.com/

 

このサイトをぜひお気に入りに登録してください。
別にこのサイトのまわし者ではなく、フル活用させてもらっている、とっても便利なサイトなので、ご紹介しています。

このサイトは、類義語辞典には載ってない、派生した表現まで紹介してくれているのが特徴です。

類義語だけでなく、関連した言葉、連想される言葉まで出てくるので、自分では思いもつかなかった表現も得られます。
つまり、バリエーションが豊かなのです。

例えば、「すばらしい」を検索すると、こんな言葉(フレーズ)まで出てきます。

ため息の出るような、天からの贈り物、独創性に富む、誰もまねできない、エリート的、潤沢な、秀でる、感動的、格調高い、心に響く、胸にしみる、etc

 

ね!すぐに自分の文章に使えそうでしょ!!

他でもない、私もこのサイトをデザインの先生から教えていただきました。
「なんて便利なんだーー」と感動。それ以降、私の受講生の方にはお教えしています。そして皆さん、「めちゃくちゃ便利」と口を揃えて言います。

ただ難点が…

検索結果の中には、「???」と感じる表現もあります。それは無視してくださいね。

それから、

検索するのがおもしろすぎて、調べる予定にない言葉まで調べちゃって、ムダに時間が過ぎるという。。。(笑)

でも、違う表現を手っ取り早く調べることができるので、ぜひ活用してください。

 

 

表現力を鍛えるワーク

ちょっと頭の体操をしてみましょう。

このワークをすると、普段自分がいかに何も考えずに書き、話しているかを痛感しますよ(笑)

ありきたりな言葉を使わず、他の言い方はないかという視点を持つことが実は一番効果的な訓練なんです。

ではさっそく、例題の文章を、他の表現で言い換えてみましょう。

 

<例題>

「すてきなホテルのラウンジで、おいしいケーキを食べました。」

 

これを他の言い方で考えてみると…

↓↓↓
A お姫様気分に浸れるホテルのラウンジで、まるで宝石のようなケーキを食べました。

 

B 黒とシルバーを基調にしたシックで都会的なホテルのラウンジで、シンプルで繊細な味のケーキを食べました。

 

いかがでしょう?

Aはとても優雅な場面がイメージできませんでしょうか?非日常の空間をルンルンしながら楽しんでいる様子が目に浮かびますよね。

Bはおしゃれで洗練された場面をイメージしますよね。スタイリッシュで大人の女性が静かにティータイムを楽しんでいる雰囲気です。

このように、殺風景な文章が、表現ひとつでとても情緒豊かに変わるんです。
と同時に、伝わるパワーも宿ります。

これが、「らしさ」です。
あなたらしさ。

 

ではトレーニング!

①「おもしろい」を他の言い方で表現してみましょう

②「貴重な経験で、成長することができました。」を他の表現で書いてみましょう。

いかがでしたか?

①「おもしろい」は、他にこんな言い方ができますよね。

抱腹絶倒、涙が出るくらい笑える、人に話したくなるくらい、思い出し笑いしちゃうくらい、爆笑、苦笑い、座布団10枚、笑い声を押し殺すのが難しい、などなど。

 

②は、例えば「千載一遇のチャンスに恵まれ、自分自身をバージョンアップすることができました。」とも書けるでしょう。

 

表現は、無限ではないにしても、たくさんあるのです。

ありきたりな「すばらしい」「かわいい」「おいしい」を使うのではなく、「違う表現ないかな?」とちょっと頭をひねってみる。
これの繰り返しで、文章にあなたらしさが宿ります。

そしてそれが、おもしろさ、読みやすさ、わかりやすさに繋がっていくのです。

 

 

まとめ

SNSの投稿でも、フツーでありきたりな文章が流れてきても、何も感じませんよね。
でも、表現がユニークだったり、情景描写がうまい文章だと、本能的に「おもしろい」と感じているはずです。

大人になってから文章力、表現力、語彙力を養うのはかなり大変だと思います。けれども、辞典や便利なサイトを利用して、「脱ありきたり文章」をすることは可能です。

薄っぺらい文章に厚みを持たせ、少し立体的になるように努力してみる。

ありきたり文章を卒業して、あなただけの世界観を創っていきましょう。

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