起業したい女性必見!「好きなことで起業」に潜む注意点

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ここ数年、女性の起業がブームです。
と言いつつ私もその一人。

起業の動機は人それぞれですが、多くの女性に共通するのが
「好きなことで起業する」
ではないでしょうか。

女性向け自己啓発系の本のタイトルも、
「好きなことで~」が目立ちます。

それだけ、好きなことを生業にしたい女性が多いってのが現実。

でも私は、「ちょっと待ったぁーーーー」と言いたい。
ちょっとした注意が必要だなと思うのです。

 

なぜ「好きなことで起業」に注意が必要なのか

 

もしあなたが起業を考えていて
好きなことを仕事にできたらいいなと思っているなら
ちょっと立ち止まってこのブログを読んでみてください。

女性が起業を考えるタイミングって

・今の仕事がイヤ
・職場に嫌いな人がいる
・会社が自分に合っていない
・朝から晩まで働くことに疲れた
・自分のペースで働きたい

など、心にモヤモヤがあって、それがどんどん膨らんだ時ではないでしょうか。

一方で世間では、自分のやりたいことで活躍してイキイキしてるきれいな女性がたくさん。

自分もああなりたい。
今の自分は本当の自分とは違うんだ。
私にはもっと輝ける場所があるはず。

そして本屋に行き、自己啓発の本を手に取る。

「好きなことをして、自分らしく生きる」

モヤモヤを抱えた乙女心には、刺さりすぎるフレーズですよね。

私は、このフレーズや生き方を否定するつもりは毛頭ありません。
なんなら、私もそうしたい(笑)
人間の生き方の理想形ですもの。

でも、そこに待ったをかけるのは、
好きなことが本当に生業として成立するのかということを
考えていただきたいからなのです。

好きなことで起業するのはいいのですが、
その前に、好きなことで商売が成り立つのか?という視点で
冷静に考えてほしいのです。

・そこにお金を出してくれる市場(お客様)はいるのか
・同業者の現状はどうなのか
・時間や労力の切り売りにならないか
・価格競争に陥らないか
・高単価にできるか
・どんな付加価値をつけられるか
・唯一無二になれるか

などです。

参入障壁が低いジャンル
例えばコーチング系、コンサル系、スピ系、サロン系などは特に、
マーケティング的にビジネスが成り立つかどうかを
冷静に考えなければなりません。

でも、女性起業家の中には
こういったマーケティングの視点がなく、
自分の欲望のままビジネスをしてしまうケースがあります。

ビジネスはお客様の問題解決なのですが、
この視点がないために、
「私が」やりたいからこれを生業にする
「私が」好きだからみんな好きだろう
と、主観的なんですよね。

なので、キラキラふわっと起業に憧れ、
自分もやってみたい♪
と思っている方がいるならば、
起業って自分主体で成り立つものではないということを
声を大にして言いたいんです。

 

起業ってそんな甘いもんじゃない

 

2018年の後半に、
未経験から在宅ライターを目指す女性をひとり育成しました。

その際に、
やる気に満ちた方に伝えるのは少し躊躇しましたが、
自宅で好きな時間に仕事できるといういい面だけではなく、

クライアントあってこその仕事であること
下手をすれば時間の切り売りになりかねないこと

といった負の側面も伝えました。

書くことが好きだとしても、それを仕事にするとなると
とても大変なのです。

好きなことで起業して、自分らしい生き方を手に入れている
キラキラ輝く成功した女性は、
最終的に「好きなことで自分らしく生きている」だけであって、
そこに至るまでは、水面下で努力し、努力を継続し、
マーケティングも心得ており、泥臭い作業などやるべきことをやっているはず。

人並ならぬ努力をしていると思いますし、
ロジカルでシビアな考え方も持っていると思います。

美しく優雅な白鳥は、水面下では一生懸命足を動かしている。

まさしく、ゆるふわでキラキラな起業でも、
市場の見極め、ライバルのリサーチなどのマーケティングを踏まえた上で
成り立っているということを知ってほしいと思います。

 

まとめ

 

自分の好きなこと
自分のやりたいことだけで起業したら
起業したけど、マーケティングはわからない
というパターンに陥る人が多いんです。

私も、起業家さんのコンセプトやポジショニングを作るのに苦慮することがあります。

というか、お金を出してそれを買う人っているのかしら…
と、そもそも論になることもたびたびです。

こういう方は共通して、

・同業者との違いは?
・あなたにしか与えられないことって何?
・自分のウリは?
・理想のお客さまってどんな人?

これらの質問に、自信をもって即答することができません。

好きなこと、やりたいことをやって生きていく人生はステキです。
そんな生き方を模索するのは、素晴らしいことだと思います。
ただ、「そこに市場はあるのか?」ということだけを常に考えてほしいと思います。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

PAGE TOP